概要


最終更新日: 2010年 8月 1日

研究課題 「分野横断アルゴリズムと計算機シミュレーション」

この研究は、平成20年度から開始された新学術領域研究(研究領域提案型) 「素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明」 の中の、計画研究A04班として行うものである。

計画研究の目的

この計画研究班の目的は、他班が推進する物理研究の基盤となる 数値計算手法の開発や環境整備を行うことである。 それぞれの物理現象を数学的、アルゴリズム的視点から分析することによって、 階層の異なる物理の統一的な理解に迫る。 次の3つの方向から研究を進める。

1. 素粒子、原子核、宇宙の分野で研究されているアルゴリズムや 最適化の知見を融合し、応用数学の専門家等とも共同で改良し、 それぞれの分野に応用してゆく。 分野間をまたいで具体的にこれらの手法についての共同研究や交流を行うことは、 現在の細分化された科学の中で原点に立ち帰るという点において 本研究の特色の一つである。

2. 様々なアーキテクチャの計算機の持つ能力を最大限に利用するための研究を行う。 近年発展の著しいグラフィックカードなどの演算アクセラレータや、 CELLのような新しいタイプのプロセッサの性能を引き出す技術を確立する。 また、大規模シミュレーションの実行に必要な大規模並列計算機を有効に 利用するために、緊密な連携体制を築く。

3. 大容量化するデータを効率的に利用するための環境を整備する。 異なった研究機関の間での高速なデータ転送を可能にし、得られたデータを公開、 共有することによって研究者の間で有効利用する環境を整える。 格子QCD分野ではこのためにデータグリッド「JLDG (Japan Lattice Data Grid)」 を運用しているが、これをより使いやすい形に発展させるとともに、 同様の仕組みが有効な他分野への支援を行う。

メンバー

(H22年度)

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